100年の単位で人々を魅了するもの、クラシック音楽、絵画、建築、あるいは工芸品のようなアートはどのようにしてその卓越した姿に至ったのか。
当然、その背景はそれぞれ異なっており、一概に述べることは難しいだろう。
しかし、一つ言えることがある。
それらは、A/BテストやPoCなどの手法によって作られたわけではないということだ。
最近は、ウォーターフォール・モデルに比べてアジャイル開発が現代のニーズに合っているなど、作り方の手法に一家言ある人も少なくない。
しかし、いずれにしてもそういった開発手法なり評価手法なりといったものは100年後も色褪せない傑作を作る方法ではないのだ。
「検証可能で計画的な『素晴らしいもの』の作り方」は存在しない。もしそれがあったならば、その手法で作られたものが氾濫し、出来上がったものは相対的に凡庸になってしまうからだ。
「金になるものの作り方」はこれからも研究され、持て囃されていくのだろう。
そのツールとしての有用性は認めているものの、自分にはどうしても「どんぐりの背比べ」な世界に見えてしまうのである。